「うちの猫、なかなか水を飲んでくれない……」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、水の器を変えたり、置き場所を工夫したりするだけで、水を飲むようになる猫もいるんです。
SNSでも「大きなボウルに変えたら飲む回数が増えた!」といった飼い主さんの体験談が話題になっています。
とはいえ、すべての猫に同じ方法が合うわけではありません。
今回は、猫が水を飲まない理由と、今日から試せる水分補給の工夫7つをご紹介します。
お金をかけずに試せる方法もあるので、ぜひ愛猫に合ったものを探してみてくださいね。
本記事は、猫の水分補給に関する一般的な情報をまとめたものです。適切な水温や水分補給の方法には個体差があります。持病がある場合や、飲水量・体調に気になる変化が見られる場合は、自己判断せずかかりつけの動物病院にご相談ください。
猫が水をあまり飲まないのはなぜ?

猫はもともと、少ない水分でも体内の水分を保ちやすい動物です。
ただし、水を飲む量は、食事内容や体調、生活環境によっても変わります。
例えばウェットフードを中心に食べている猫は、食事から水分を補っていることもあり器からあまり水を飲まないことも。
一方で、急に飲水量が減った場合は、体調不良が隠れている可能性もあります。
猫が水を飲まないと脱水症状を引き起こすほか、尿が濃くなって尿路結石症や膀胱炎、慢性腎臓病といった深刻な病気のリスクが急激に高まるため注意が必要です。
愛猫の健康を守るために、以下のポイントを日頃からチェックしておきましょう。
水分不足のサイン
- 排尿の変化
尿の量や回数が減る、尿の色が濃くにおいが強くなる - 身体の変化
口の中や歯ぐきが乾燥している、目やにが増える、毛づやが悪くなる - 皮膚の弾力低下
首の後ろの皮膚を軽くつまんで離したとき、元の状態に戻るのが遅い
特にオスの猫は尿道が細いため、尿路結石などで尿道が詰まる「尿道閉塞」を起こすと命に関わります。
元気や食欲、おしっこの様子に変化がないか日頃から確認しましょう。
【参考記事】
猫が水を飲むようになる?試したい7つの工夫

それではここから、定番の方法からSNSで話題のアイデアまで、試しやすい工夫を7つご紹介します。
① 大きなボウルなど、器のサイズを変える
水飲み用の器を変えるだけで、飲み方が変わる猫もいます。
SNSでは、特大サイズのガラスボウルを用意したところ、水を飲む回数が増えたという体験談も話題に。
実際に、広くて浅い器を好む猫もいるとされています。
ただし、研究によっては小さめの器を好む傾向も報告されており、大きければ必ず飲むというわけではありません。
まずは家にある別の器を使って、愛猫の反応を見てみましょう。
② 器の素材や高さを見直す
器の素材も、猫によって好みが分かれるポイント。
例えば、
- 陶器製
- ガラス製
- ステンレス製
など、素材を変えてみるのもひとつの方法です。
また、器が低すぎて飲みにくそうな場合は、安定した台に置いて高さを調整する方法もあります。
特にシニア猫など、首や関節に負担がありそうな場合は楽な姿勢で飲めるか観察してみましょう。
③ 水飲み場を増やしてみる
いつもの水飲み場とは別に、家の中にもう1〜2か所、水を置いてみましょう。
猫がよく過ごすリビングや、お気に入りの寝床の近くなどがおすすめです。
ただし、トイレのすぐ横や人の出入りが激しい場所は避けたいところ。
食事場所から離れた場所を好む猫もいます。
多頭飼いの場合は、ほかの猫に邪魔されずに飲める場所を用意することも大切です。
④ 水の量と清潔さを見直す
水が少なくなっていると、飲みにくく感じる猫もいます。
器の形に合わせて十分な水を入れ、飲みやすい状態を保ちましょう。
また、水を毎日交換し、器を洗って清潔に保つことも基本です。
猫の毛やホコリが入った場合は、その都度交換してあげてください。
意外と見落としがちなポイントですが、まずはここから見直してみるのもよさそうです。
⑤ 流れる水を試してみる
蛇口から流れる水を飲みたがる猫、いませんか?
そんな子には、水が循環する自動給水器も選択肢のひとつです。
ただし、流れる水を好む猫がいる一方で、普通の器の方が好きな猫もいます。
研究でも、給水方法による飲水量の増加は、すべての猫に共通する結果ではありませんでした。
自動給水器を導入する場合は、いつもの水飲み場を残したまま試し、内部やフィルターの清掃も忘れずに行いましょう。
⑥ 水の温度を変えてみる
常温の水だけでなく、少し温めたぬるま湯を好む猫もいます。
特に寒い季節は、水の温度を変えてみるのもひとつの方法。
反対に、冷たい水を好む猫もいるため、普段の水と別の器に用意して、どちらを飲むか観察してみましょう。
熱すぎるお湯はやけどの原因になるため、注意してください。
⑦ ウェットフードで水分を補う
どうしても水を飲む量が少ない場合は、食事から水分を補う方法もあります。
一般的に、ドライフードの水分量は約10%、ウェットフードは約75〜80%。
例えば、水分75%のウェットフードを80g食べると、約60mLの水分を摂取できます。
食事の一部をウェットフードに変更したり、いつものフードに少量の水を加えたりするのもよいでしょう。
ただし食事の変更は栄養バランスに注意し、療法食を食べている場合は獣医師に相談してください。
【参考記事】
▼ ぬるま湯についての記事はこちら
【参考記事】
▼ こちらでは人気ウェットフードをご紹介しています
SNSで話題の「水草入りの水」はどうなの?

SNSでは、水草を浮かべた水場を用意したところ、猫がよく水を飲むようになったという体験談も見られます。
ただし、水草を入れた水が、猫の飲み水として安全とは限りません。
植物の種類によっては猫に有害なものがあり、栽培に使われる肥料や薬剤、水の衛生状態にも注意が必要です。
まずは、清潔な飲み水を用意し、器や置き場所を変えるなど、安全に試しやすい方法から始めましょう。
本当に飲水量が増えた?自宅でできる確認方法

ここでひとつ、知っておきたいことがあります。
それは、水を飲む回数が増えたからといって、飲水量まで増えたとは限らないということ。
実際にどのくらい飲んでいるか、計量カップで確認してみましょう。
飲水量の測り方
- 朝、器に入れる水の量を計る
- 24時間後、残った水の量を計る
- 最初の量から残った量を引く
例えば、
200mL入れて、140mL残っていた場合
→ 減った水は約60mL
ただし、こぼれたり蒸発したりした水も含まれるため、正確な飲水量とは限りません。
複数の水飲み場がある場合は、すべての器を確認しましょう。
多頭飼いでは個別の飲水量を把握しにくい点にも注意が必要です。
数日間記録して、普段と比べて変化があるかを見ることが大切です。
猫は1日にどのくらい水を飲めばいい?

猫の1日に必要な水分量は、体重1kgあたり約40〜60mLがひとつの目安とされています。
| 体重 | 1日の総水分量の目安 |
|---|---|
| 3kg | 約120〜180mL |
| 4kg | 約160〜240mL |
| 5kg | 約200〜300mL |
食事に含まれる水分も合わせた目安です。年齢や健康状態などによって必要量は変わります。
例えば、体重4kgの猫が器から200mL飲まなくても、ウェットフードから十分に水分を摂取している場合があります。
数字だけで判断せず、食事内容や普段の飲水量、おしっこの状態も一緒に確認しましょう。
水を飲まないとき、動物病院に行く目安は?

水を飲まない原因は、器や置き場所の好みだけとは限りません。
次のような変化がある場合は、早めに動物病院へ相談してください。
- 急に水をほとんど飲まなくなった
- 元気や食欲がない
- 嘔吐や下痢がある
- 口を痛がる、よだれが増えた
- おしっこの量や回数が普段と違う
特に、何度もトイレに行くのに尿が出ない、ほとんど出ない場合は緊急性があります。
すぐに動物病院を受診してください。
愛猫が水を飲みたくなる環境を見つけよう

猫が水をあまり飲まないときは、器の大きさや素材、置き場所、水の温度などを少し変えるだけで、飲み方が変わる場合があります。
まずは家にある別の器を使ったり、水飲み場を増やしたりと、気軽にできる方法から試してみましょう。
もちろん、すべての猫に同じ工夫が合うわけではありません。
大切なのは、愛猫がどんな環境なら自然に水を飲んでくれるかを見つけること。
普段の様子や飲水量を観察しながら、その子に合った水分補給の方法を見つけてあげてくださいね。
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