「柴犬はマイペース」
「ゴールデン・レトリーバーは人懐っこい」
犬種によって、そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
でも、同じ犬種でも甘えん坊な子がいたり、ひとりで過ごすのが好きな子がいたり。
犬の性格は本当にさまざまです。
実は、犬の性格には犬種や遺伝だけでなく、性別や育った環境なども関係していることが研究によってわかってきました。
さらに、犬種と性格の関係については、ちょっと意外な研究結果も。
今回は、人気20犬種の性格の傾向を4タイプに分けて紹介。
オス・メスの違いや、性格に関する研究結果もわかりやすく解説します。
愛犬に当てはまる特徴があるか、ぜひチェックしてみてくださいね。
犬の性格には個体差があります。紹介する特徴は、あくまで犬種ごとの一般的な傾向です。
犬種によって性格が違うって本当?

結論からいうと、犬種によって性格や行動に一定の傾向が見られることは、研究でも確認されています。
犬は古くから、狩猟や牧羊、警護、人との共同生活など、さまざまな役割を担ってきました。
そのため、犬種によって得意な行動や活動量などに違いが見られます。
研究では「犬種で説明できる行動の違いは約9%」
2022年の科学誌『Science』に掲載された研究では、18,385頭の犬を対象に行動特性などを調査されました。
その結果、犬種によって説明できる個体間の行動の違いは、約9%と報告されています。
これは「犬の性格の9%だけが遺伝で決まる」という意味ではありません。
犬種には一定の特徴があるものの、その犬がどんな性格なのかを犬種だけで予測するのは難しいということです。
犬種別の性格傾向|人気20犬種を4タイプで紹介
犬種ごとの性格を、わかりやすく4つのタイプに分けて紹介します。
「うちの子はどのタイプ?」と照らし合わせながら読んでみてくださいね。
以下は犬種の一般的な特徴を整理したもので、科学的に確立された性格分類ではありません。複数のタイプに当てはまる犬もいます。
① 活発で遊び好きなタイプ

代表的な犬種
- トイプードル
▶︎賢く好奇心旺盛。飼い主と一緒に遊んだり、新しいことを覚えたりするのが得意な傾向があります。 - ボーダー・コリー
▶︎運動能力が高く、頭を使う活動も得意。牧羊犬として活躍してきた犬種です。 - ジャック・ラッセル・テリア
▶︎エネルギッシュで勇敢。小柄ながら活発で、探索や遊びを楽しみます。 - ビーグル
▶︎明るく好奇心旺盛。においを追うことが得意で、探索好きな一面があります。 - ミニチュア・ダックスフンド
▶︎勇敢で探究心が強く、遊び好き。もともとは狩猟犬として活躍してきました。 - ポメラニアン
▶︎好奇心旺盛で活発。小柄ながら大胆で、周囲の変化に敏感な子もいます。
このタイプは、体を動かすことに加えて、知育玩具やおやつ探しなど、頭や鼻を使う遊びもおすすめ。
犬種や年齢、健康状態に合わせて、無理なく楽しみましょう。
② 慎重でマイペースなタイプ

代表的な犬種
- 柴犬
▶︎自立心が強く、マイペースな傾向。家族に愛情を示す一方、適度な距離感を好む子もいます。 - チワワ
▶︎小柄ながら勇敢で、自信に満ちた一面を持つ犬種。警戒心を見せる子もいます。 - 秋田犬
▶︎落ち着きがあり、家族との絆を大切にする犬種。見知らぬ人や犬には慎重な一面も。 - チャウチャウ
▶︎独立心が強く、落ち着いた性格とされます。初対面の相手には控えめなこともあります。 - ミニチュア・シュナウザー
▶︎賢く活発で、周囲の変化にも敏感。警戒心から吠えることもあります。
このタイプは、無理に触れ合おうとせず、その子のペースを尊重することが大切です。
安心できる環境を整えながら、少しずつ信頼関係を築いていきましょう。
③ 人懐っこく社交的なタイプ

代表的な犬種
- ゴールデン・レトリーバー
▶︎友好的で人との交流を好む傾向。穏やかな一面だけでなく、遊び好きなところも魅力です。 - ラブラドール・レトリーバー
▶︎明るく活動的。人と協力して働いてきた歴史があり、共同作業を楽しみやすい犬種です。 - キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
▶︎愛情深く、穏やかで人との触れ合いを好む傾向があります。 - マルチーズ
▶︎家族に愛情深く、人との触れ合いが好き。小柄ながら活発な一面もあります。
家族との遊びや、一緒に取り組むトレーニングを楽しみやすいタイプです。
ただし、人懐っこい犬種でも、知らない人やほかの犬が苦手な子はいます。
④ 穏やかでのんびりしたタイプ

代表的な犬種
- シーズー
▶︎人懐っこく愛情深い傾向。家族とゆったり過ごすことを楽しむ子も多い犬種です。 - フレンチ・ブルドッグ
▶︎陽気で遊び好き。人との交流を好み、家庭では落ち着いた様子を見せる子もいます。 - パグ
▶︎明るく愛嬌があり、人との触れ合いが好き。比較的穏やかな傾向があります。 - バセット・ハウンド
▶︎おっとりした印象ですが、においを追うことへの強い意欲を持っています。 - グレート・デーン
▶︎大きな体格ながら、穏やかで愛情深い傾向。家族と落ち着いて過ごすことを好む子もいます。
比較的のんびりした様子を見せる子が多いタイプですが、穏やかな性格だからといって、運動や遊びが不要というわけではありません。
特にフレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種は、暑さや激しい運動による呼吸への負担にも注意が必要です。
MIX犬(ミックス犬)の性格はどうなる?

異なる犬種を親に持つMIX犬の性格は、どうなるのでしょうか。
MIX犬は、両親の犬種に見られる特徴を受け継ぐ可能性がありますが、どちらの性格に似るかを正確に予測することはできません。
また、MIX犬だから必ず穏やか、飼いやすいというわけでもありません。
犬種の組み合わせだけでなく、その子自身の行動や生活スタイルとの相性を大切にしたいですね。
オス犬とメス犬で性格は違う?

犬種だけでなく、性別によっても行動に違いが見られる場合があります。
一般的に、オス犬ではマーキングなど、性ホルモンに関係する行動が目立つことがあります。
一方、メス犬は発情周期に伴って行動が変化する場合も。
ただし、「オスは甘えん坊」「メスは大人しい」といった性格の違いが、すべての犬に当てはまるわけではありません。
2023年に発表された11,418頭を対象とする研究でも性別との関連は確認されましたが、調査した7つの性格特性のうち6つでは、性別はほかの要因と比べて影響の小さい項目でした。
性別だけで判断せず、一頭一頭の個性を知ることが大切といえそうです。
犬の性格は育った環境でも変わる?

犬の性格には、生まれ持った特徴だけでなく、育った環境や経験も関係しています。
特に重要なのが、子犬の頃の「社会化」です。
社会化とは、人やほかの犬、生活音、さまざまな場所などに少しずつ慣れていくこと。
そして子犬の社会科に特に重要な時期は、「生後3か月まで」といわれています。
ただし、たくさんの人や犬に会わせればよいというわけではありません。
怖がっているときは無理をせず、安心できる経験を少しずつ増やすことが大切です。
愛犬の性格を知るためにチェックしたい3つのこと

犬種の傾向を知ったら、今度は愛犬自身の行動にも目を向けてみましょう。
- 人や犬との距離感: 初対面でも積極的?それとも少し離れて様子を見る?
- 好きな遊び: ボールを追いかけるのが好き?においを嗅いで探索するのが好き?
- 落ち着ける場所: 家族のそばが好き?静かな場所でひとりで過ごすのが好き?
こうした普段の様子を観察すると、愛犬の好きなことや苦手なことが見えてきます。
犬種のイメージに合わせようとするのではなく、その子に合った接し方を見つけることが大切です。
なお、急に攻撃的になったり、触られるのを嫌がったりする場合は、痛みや体調不良が隠れている可能性もあります。突然の行動の変化があれば、動物病院に相談しましょう。
犬種の特徴も、愛犬の個性も大切に

犬の性格には、犬種によって一定の傾向が見られます。
ただし、同じ犬種でも性格はさまざま。遺伝や性別、育った環境、年齢などが複雑に関係しています。
「柴犬なのに誰にでも甘える」
「ゴールデン・レトリーバーだけど慎重派」
そんな子がいても、まったく不思議ではありません。
これから犬を迎える方は、犬種の性格だけでなく、必要な運動量やお手入れ、生活スタイルとの相性まで考えてみてください。
すでに愛犬と暮らしている方は、犬種のイメージと違うところも含めて、その子らしさを大切にしていきましょう。
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