最近全国各地で大雨による被害が相次ぎ、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
大雨で道路が冠水したり、川が増水したりしたとき。
「犬や猫を連れて、いつ避難すればいい?」
「ペットと一緒に避難できる場所はある?」
そんな不安を感じますよね。
犬や猫との避難は人だけの場合より時間がかかることがあります。
大雨・水害で大切なのは、水が来てから逃げるのではなく「安全に動けるうちに避難する」ことです。
今回は、犬・猫と暮らす方に向けて、大雨や洪水が迫ったときの避難方法、熊本市のペット避難場所、浸水した後の注意点までまとめます。
本記事は2026年9月時点の公的情報をもとに作成しています。避難場所の開設状況やペットの受け入れ条件は、災害の種類・規模・施設の状況などによって変更される場合があります。
大雨・水害が発生した際は、熊本県や気象庁などが発表する最新情報を必ず確認し、安全を最優先に行動してください。
大雨・水害では「浸水する前」の避難が重要

水害で特に避けたいのが、道路が冠水してからペットを連れて避難することです。
国土交通省では、氾濫した水の流れが緩やかな場合でも水深50cm以上になると大人でも歩くことが難しくなるとしています。
車も安全とは限りません。
一般的に水深30cm以上では車の走行が難しくなり、50cm以上になると車が浮いたり、車内に閉じ込められたりする危険があります。
犬を抱えていたり、猫のキャリーを持っていたりすればさらに身動きが取りにくくなります。
「まだ大丈夫」「車なら行ける」と考えず、道路が安全なうちに動くことがポイントです。
まずは自宅の「水害リスク」を確認しよう

大雨が降ってから避難先を探すのではなく、普段のうちに確認しておきたいのがハザードマップです。
国の「ハザードマップポータルサイト」では、洪水や内水氾濫、土砂災害などのリスクを確認できます。
「近くに大きな川がないから大丈夫」とは限りません。
大雨によって下水道や水路で雨水を排水しきれず、道路や住宅地が浸水する「内水氾濫」が起きることもあります。
確認しておきたいのは、
- 自宅に浸水の可能性があるか
- 想定される浸水の深さ
- 洪水時に利用できる避難場所
- 安全に移動できる避難ルート
- ペットと避難できる場所
など。
避難場所は、災害の種類によって利用できる場所が異なります。
「近所の学校だから大丈夫」と決めつけず、洪水時にも利用できる場所なのか確認しておきましょう。
大雨が降り始めたら「キキクル」もチェック

雨が強くなってきたら、気象庁の「キキクル」も確認してみましょう。
2026年5月29日から防災気象情報が新しくなり、これまでの「大雨警報」は「レベル3大雨警報」など、警戒レベルとの関係がわかりやすい名称になりました。
「大雨キキクル」では、浸水害や洪水災害などの危険度を地図で確認できます。
ただし、キキクルだけではなく自治体から出される避難情報もあわせて確認することが重要です。
警戒レベル4は「避難指示」。
危険な場所にいる場合は、警戒レベル4までに避難することが基本です。
警戒レベル5「緊急安全確保」は、すでに安全な避難が難しい可能性がある段階。
レベル5が出るまで待つものではありません。
ペットとの避難に時間がかかりそうなら、雨がひどくなる前からキャリーや荷物を準備しておきましょう。
▶︎ 気象庁|キキクル
犬・猫との避難は「同行避難」が基本

環境省では、災害時に避難が必要になった場合、飼い主がペットと一緒に安全な場所まで避難する「同行避難」を基本としています。
ここで知っておきたいのが、
「同行避難=避難所でペットと同じ部屋にいられる」ではないということ。
同行避難は、ペットと一緒に安全な場所まで避難する「行動」を指します。
避難後は、
- ペット専用スペースで過ごす
- 人とペットの場所が分けられる
- ケージやキャリーが必要
など、施設によって対応が異なります。
「避難所ならどこでも犬・猫を連れて行ける」とは限らないため、事前に自治体の情報を確認しておきましょう。
【参考記事】
熊本市の「ペット同伴避難場所」は2か所

熊本市では、一時的に避難する場所の区分としてペット同伴避難場所を設けています。
熊本市公式サイトに掲載されているのは、次の2か所です。
水前寺競技場
熊本市がペット同伴避難場所として掲載している施設です。
◼️ 所在地
熊本市中央区水前寺5丁目23-3
▶︎ Googleマップで見る
▶︎ 熊本市公式サイト
※2026年9月5日時点では、熊本市公式サイトで「当面の間、避難場所として使用不可」と案内されています。
利用状況は変わる可能性があるため、避難前に必ず最新情報を確認してください。
九州動物学院
九州動物学院も、熊本市がペット同伴避難場所として掲載しています。
◼️ 所在地
熊本市中央区本荘6丁目16-34
▶︎ Googleマップで見る
▶︎ 九州動物学院公式サイト
ペット同伴避難場所も「必ず開いている」とは限らない
ここは特に覚えておきたいポイントです。
ペット同伴避難場所として掲載されていても、災害時に必ず開設されるわけではありません。
熊本市では、災害の規模や種類などを踏まえて避難場所を開設します。
大雨のときは、「今、実際に開設されている?」ということを確認してから行動しましょう。
▶︎ 熊本市|防災サイト
また、避難先までの道路がすでに冠水している場合は、そこを目指して無理に移動するのは危険です。
避難所以外の「第2候補」も決めておこう

ペットとの避難先は、公的な避難場所だけではありません。
安全な地域にある、
- 親族や知人の家
- ペットを一時的に預けられる場所
なども候補になります。
特に大型犬、多頭飼い、持病のある犬・猫がいる家庭はいつもの避難先が使えなかったらどうするかということまで決めておくといざというとき慌てにくくなります。
大雨の前に準備したいペットの防災用品

環境省では、ペットに必要なフードや水などを少なくとも5日分、できれば7日分以上備えておくことをすすめています。
特に優先したいものはこちら。
◼️ まず持ち出したいもの
- フード・水
- 療法食・薬
- キャリー・ケージ
- 首輪・伸びないリード
- 食器
- ペットシーツ・猫砂など
◼️ 一緒に準備しておきたいもの
- 飼い主の連絡先
- ペットの写真
- ワクチン接種歴
- 既往歴・服用中の薬
- かかりつけ動物病院
- タオル
- ビニール袋
- ガムテープ
ただし、荷物を増やしすぎて持てなくならないことも大切です。
一度、ペットのキャリーと防災バッグを実際に持ってみてください。
この状態で避難場所まで移動できるかどうかを考えると、本当に必要なものを整理しやすくなります。
犬・猫は「すぐ避難できる状態」に

犬の場合
災害時は、普段おとなしい犬でも驚いて逃げ出す可能性があります。
避難時はリードをつけ、首輪が緩んでいないか確認しましょう。
迷子札やマイクロチップなど、飼い主がわかる対策もしておくことが重要です。
猫の場合
猫は大きな音や慣れない状況に驚くと、家具の下などに隠れてしまうことがあります。
大雨が予想されている日は、キャリーを押し入れから出し、すぐ使える場所へ置いておくだけでも違います。
普段からキャリーの中でおやつをあげるなど、少しずつ慣らしておくのもおすすめです。
避難時は扉がしっかり閉まっているか確認し、必要に応じてガムテープなどで開かないよう対策しましょう。
もう道路が冠水していたら?

「避難指示が出たから、今から避難所へ行かなきゃ」
そう思っても、すでに周囲が浸水している場合は、無理に外へ出る方が危険なことがあります。
冠水した道路では、
- 側溝やマンホールが見えない
- 水の流れで転倒する
- ごみや流木が流れてくる
- 車が動かなくなる
など、さまざまな危険があります。
犬を抱えたり猫のキャリーを持ったりした状態なら、なおさらです。
安全な場所まで移動できない状況では、自宅や近くの安全な建物の上階などへ移る「緊急安全確保」が必要になることもあります。
ただし、「2階なら必ず安全」という意味ではありません。
建物や想定浸水深によって状況は異なります。
だからこそ、ペット同伴避難場所まで行けなくなる前に動くことが水害対策では重要です。
水が引いた後も犬・猫を水に近づけない

雨がやみ、水が引いたからといって、すぐに安全とは限りません。
浸水した水には、下水や動物の排泄物などが混ざっている可能性があります。
犬に水たまりの水を飲ませたり、遊ばせたりするのは避けましょう。
特に犬では「レプトスピラ症」にも注意が必要です。
レプトスピラ症は、感染した動物の尿などで汚染された水や土壌から感染することがある細菌感染症。
犬では腎臓や肝臓に影響し、嘔吐や下痢などの症状がみられる場合があります。
浸水した場所を歩いたあとに体調の変化がある場合は、動物病院へ相談してください。
大雨の前に確認|ペットの水害対策チェックリスト

大雨が降る前に、ここまで確認しておきましょう。
✔︎ 自宅の浸水リスクを確認した
✔︎ 洪水時の避難先を確認した
✔︎ ペットと避難できる場所を確認した
✔︎ 避難場所の開設状況を確認する方法を知っている
✔︎ フード・水・薬などを準備した
✔︎ キャリーやリードをすぐ持ち出せる
✔︎ 避難先の第2候補も考えた
✔︎ 迷子対策をしている
全部を一度に完璧にする必要はありません。
まずはハザードマップを見る。
キャリーを出しておく。
フードや薬を防災バッグへ入れる。
「もし今日、大雨になったら、愛犬・愛猫とどこへ逃げる?」
一度考えておくだけでも、いざというときの行動は変わります。
大雨・水害からペットを守るために「水が来る前」に備えよう

大雨や洪水では、浸水が始まってからでは安全に移動できなくなることがあります。
自宅の水害リスク、ペットと避難できる場所、防災用品を平常時から確認し、安全に動けるうちに避難できる準備をしておきましょう。
熊本市にはペット同伴避難場所がありますが、災害時に必ず開設されるとは限りません。
最新の防災情報を確認し、すでに道路が冠水している場合は無理に移動しないことも重要です。
飼い主さん自身と愛犬・愛猫、どちらの命も守るために。
「大雨になったらどうする?」を、家族で一度話し合ってみてはいかがでしょうか。
📢もふもふ新聞よりお知らせ
\あなたの愛犬・愛猫がWEB記事に!/
あなたの愛犬・愛猫を、WEB記事で紹介してみませんか?
「もふもふ新聞」では、かわいいお写真やエピソードを募集中です^^
✔︎ 飼い主さん顔出しナシ
✔︎ 簡単なアンケートに答えるだけ
✔︎ 熊本県以外の飼い主さんでも◎
✔︎ 短文でもOK!
✔︎ 全部答えなくてもOK
※投稿フォームはこちら
【参考記事】
