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2026.05.18
2026.06.10 更新

子猫を拾ったらまず何をする?保護当日の行動と手順を徹底解説

春から初夏、そして秋にかけては、猫の出産シーズン。
この時期になると、道端や駐車場、公園などで小さな子猫を見かけることが増えてきます。

中には、車のエンジンルームや建物の隙間など、「こんな場所に…?」と思うような場所で発見されるケースも。
突然、小さな命と出会ってしまうことは決して珍しくありません。

ずっと鳴いているけど、保護したほうがいいの?
保護したけど、何をしたらいいのか分からない

そんな風に、戸惑ってしまう方も多いはずです。

この記事では、子猫を見つけたときにまず確認したいことから、保護後に必要な対応、気をつけたいポイントまで、順番にわかりやすくまとめました。

まず確認:本当に保護が必要な子猫?

結論:すぐ保護せず、まず15〜30分ほどそっと観察しましょう。

かわいそうに見えても、すべての子猫が保護を必要としているわけではありません。母猫が餌を探しに離れているだけのことも多く、むやみに手を出すと逆に命を危険にさらすことも

保護を検討すべき状況のチェックリスト:

  • 30分以上ひとりでいて、母猫が戻ってこない
  • 段ボールや袋に入っていて明らかに遺棄されている
  • 衰弱している・怪我をしている・ぐったりしている

一方、母猫と一緒にいる場合は引き離してはいけません 母乳による免疫力の獲得、生きるための本能の習得など、母猫の存在は子猫の生存に直結しています。

注意
なるべく素手で触らずタオルで包む
(体温低下・ケガ防止のため)

子猫を拾った当日:やることの流れ

STEP 1|まず体を温める(最優先)

子猫にとって低体温は命取りです。何より先に保温を。

生まれて間もない子猫は体温調節がほぼできません。体が冷えた状態では、ミルクを与えても消化吸収がうまくいかず、状態が悪化するリスクがあります。
日本動物医療センターの資料によると、寝床温度の目安は生後1週目まで約30℃、1〜3週目は約27℃、3〜5週目は約24℃とされています。室温は24〜25℃前後を保ちましょう。

すぐできる保温の方法:

  • 段ボール箱や深めのかごにタオルを敷いて寝床をつくる
  • お湯を入れたペットボトルをタオルで包んで寝床に入れる
  • 手に入らなければ使い捨てカイロ(必ずタオルで包む)でも代用可
  • ペット用ヒーターが入手できれば理想的

なお、低温やけどを防ぐため、熱源は子猫に直接触れないよう必ず布で包んでください。 また、ペットボトルが冷えてしまうと逆に体温を奪うため、こまめに温度を確認することも大切です。
ちなみに、お風呂に入れることはNGとされていますのでご注意を。

STEP 2|できるだけ早く動物病院へ

受診は当日中のなるべく早めが理想です。
子猫の容態は急変しやすいため、翌日まで持ち越すリスクはできる限り避けましょう。

動物病院では主に以下を確認してもらえます:

  • 体重・週齢(何週目か)・性別の判定
  • 傷・骨折・衰弱の有無
  • ノミ・ダニ・耳ダニなどの寄生虫の有無と駆除
  • 猫風邪・猫エイズ・白血病などの感染症の確認
    (採血可能な週齢の場合)
  • 今後のワクチンスケジュールの相談

費用については、金額に幅があります。(動物病院は自由診療のため)
事前に電話で「保護した子猫を連れて行きたい」旨を伝えると、スムーズに対応してもらいやすいでしょう。

夜間や休日で病院が開いていない場合は?
夜間動物病院を事前に調べておくのがベスト。受診できない場合は保温と水分補給を最優先にし、翌朝一番で受診します。病院に電話して処置の指示を仰ぐことも有効です。

STEP 3|隔離スペースを用意する

先住猫がいる・いないに関わらず、まずは別空間で過ごさせましょう。

外から来た子猫は、ノミ・ダニ・回虫などの寄生虫を持っている可能性が高く、感染症のリスクも伴います。猫風邪や猫白血病ウイルスの中には感染力の強いものもあるため、健康状態が確認されるまでは完全に隔離することが原則です。

また、猫は環境変化に非常に敏感な動物。外からの視線や騒音を遮断した、静かで暗めの空間が子猫のストレス軽減にも直結します。段ボール箱ひとつでも十分な隔離空間になります。
また体力の消耗を防ぐため、何度も触ったり呼びかけないことも大切です。

注意
人間も手洗い、着替えを忘れずに!

STEP 4|飼い主がいないか確認・各所へ連絡する

見た目が野良猫・捨て猫でも、迷子の飼い猫である可能性があります。
以下の順番で連絡・確認を進めましょう。

① 最寄りの警察署・交番

犬や猫は、法律上「遺失物(落とし物)」として扱われます。 飼い主が探している可能性もあるため、保護した場所を管轄する警察署や交番へ連絡し、拾得物として届け出を行いましょう。後のトラブル防止のためにも、記録を残しておくことが大切です。

② 動物愛護センター・保健所

警察へ連絡したあとは、動物愛護センターや保健所にも相談しておくと安心です。 迷子届が出ていないか確認できるほか、今後の保護や飼育について相談できる場合もあります。

✔︎ 熊本市内で保護した場合
▶︎熊本市動物愛護センター

✔︎ 熊本市外(熊本県内)で保護した場合
▶︎アニマルフレンズ熊本

③ SNSや迷子猫掲示板で検索する

近くに迷子猫の張り紙がないかも合わせて確認しましょう。 首輪をしていたり、人に慣れすぎていたりする場合は飼い猫の可能性が高めです。

もふもふ新聞では、毎月迷子猫・迷子犬情報をまとめていますので「もふもふ新聞 迷い猫」 「もふもふ新聞 迷子情報」と検索してみてください。

【参考記事】

子猫の週齢の見分け方(目安)

週齢がわかると、ミルクが必要か・排泄介助が必要などの判断に役立ちます。
しかし、あくまで目安のため、動物病院で確認してもらうのが一番確実です。

特徴週齢の目安
目が閉じている
へその緒がある
自力移動できない
生後0〜1週
目が開き始める
(生後7〜14日が目安)
耳道が開き始める
生後1〜2週
目が完全に開く
耳が立ち始める
乳歯(切歯)が生え始める
生後2〜3週
ヨチヨチ歩ける
自力排泄が可能になる
乳犬歯が生える
生後3〜4週
走れる
前臼歯が生えてくる
離乳食開始できる
生後4〜6週
乳歯26本が生えそろう
ひとりでトイレを使える
生後6〜7週以降

※乳歯は生後2〜3週に切歯(門歯)が生え始め、3〜4週に犬歯、5〜6週に前臼歯が生えそろうのが一般的です(複数の獣医師監修資料より)。

排泄の介助:生後3〜4週未満は必須

生後3〜4週未満の子猫は、自力で排泄できません。

本来は母猫が陰部を舐めて排泄を促しますが、保護した子猫にはこれができないため、人が代わりに行う必要があります。

やり方:

  • ぬるま湯で湿らせたコットンやティッシュで、肛門と陰部のあたりをやさしく「トントン」と軽く刺激する
  • ミルクを飲ませる前と後、それぞれ行うと効果的
  • 尿は刺激と同時にじわっと出る。便は数秒後にゆっくり出てくることが多い

生後3〜4週頃になると自力で排泄できるようになるため、その頃からトイレのしつけに移行します。なお、猫砂は固まるタイプだと誤食リスクがあるため、子猫には非固まりタイプを使いましょう。

「飼えない」場合の里親・引き取り先の探し方

保護した猫を遺棄することは、動物愛護管理法により禁止されています。「飼えないから外に放す」という行為は、場合によっては法律上の”遺棄”にあたる可能性も。 たとえ自宅で飼えない場合でも、次の住まいや引き取り先を責任を持って探すことが大切です。

✔︎ 知人・友人に相談する
その後の様子を把握しやすいため、もっとも安心しやすい方法のひとつ。面識のある相手であれば、引き渡し後も様子を聞ける安心感があります。

✔︎ SNS・里親掲示板で募集する
幅広く情報を届けられる方法ですが、慎重な対応も必要です。まれに悪意を持って近づくケースもあるため、面談や事前確認は必ず行いましょう。

✔︎ 保護団体・NPO団体へ相談する
保護活動に慣れている団体も多く、里親探しや医療面で相談できることがあります。ただし、団体側も常に多くの保護依頼を抱えているため、「丸投げ」ではなく協力する姿勢が大切です。

✔︎ 動物病院へ相談する
動物病院のスタッフが、地域の保護団体や里親情報を把握している場合もあります。困ったときの相談先として、頼りになる存在のひとつです。

まとめ:子猫を拾ったら、この順番で動く

  1. 15〜30分観察して、本当に保護が必要かを判断する
  2. まず体を温める
    (低体温は命に直結する)
  3. 当日中に動物病院
    (難しければ翌朝一番)
  4. 隔離スペースを用意する
  5. 警察など各所へ連絡
  6. 飼えない場合は里親探し・保護団体への相談を早めに動く

子猫の命は、最初の数時間の対応で大きく変わります。「どうしよう」と迷っている時間も惜しい。まずは体を温め、次の朝には必ず病院へ。
この記事が、少しでも役に立てれば嬉しいです。


もふもふ新聞より

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