ふとした仕草や甘え方、気まぐれな態度。
同じ猫でも、どうしてこんなに性格が違うんだろう――
そう感じたことはありませんか?
実は近年、猫の性格には猫種や性別、毛色による傾向が見られることが、研究によって示されています。
もちろん性格は環境や育ち方にも大きく左右されますが、遺伝的な特徴が影響している可能性もあるのです。
この記事では、東京農業大学の研究結果などをもとに、猫の毛色別・品種・性別による性格傾向を解説します。
既に猫を飼っている人は「うちの子らしさ」の理由探しに。そしてこれから猫を迎える方は自身との相性を考えるヒントにもしてみてくださいね。
※猫の性格には個体差があり、品種や毛色はあくまで傾向です。
毛色で性格が違うって本当?

東京農業大学の研究
2010年に東京農業大学が飼い主にアンケートを取り、毛色と性格の関係に関する調査が実施されました。
その結果、毛色によって性格に統計的な違いがあることが判明。
ただし、飼い主さんへのアンケート調査という方法のため、個人の主観が入る可能性があることは留意が必要です。
カリフォルニア大学デービス校の研究
カリフォルニア大学デービス校のエリザベス・ステロー博士らによる研究(2016年発表)では、1,200人以上の飼い主にアンケートを実施し、毛色と攻撃性の関連を調査しました。
ただし、この研究もあくまで統計的な傾向です。
毛色別の性格傾向
多くの飼い主さんや専門家の観察から、以下のような傾向が報告されています。
白猫
自然界では目立つ毛色のため、警戒心が強く神経質な傾向。
飼い主以外には強気な一面も。
黒猫
人懐っこく甘えん坊で穏やか。
社交的で、初対面の人にもフレンドリー。
灰色(グレー)
おっとりした性格だが、繊細で警戒心がある一面も。
心を許した相手には深い愛情を示す。
キジトラ
猫の祖先に近く野生的。警戒心が強いが、慣れると甘えん坊。
活発で遊び好きなのも特徴的。
サバトラ
人懐っこいタイプと警戒心が強いタイプに二極化する傾向。
茶トラ
人懐っこく甘えん坊で社交的。
オスが約8割と多く、食欲旺盛。
三毛猫・サビ猫
気分屋でマイペース。
プライドが高く、ツンデレな性格。
なぜ毛色で性格が違うの?
科学的にはまだ完全には解明されていませんが、以下の理由が考えられています。
メラニンとドーパミンの関係
毛の色を作る「メラニン」と、やる気や幸福感に関係する脳内物質「ドーパミン」は、実は同じ原料から作られます。
そのため、毛色を決める遺伝子が性格にも関係している可能性が指摘されています。
白猫は目立つから警戒心が強い?
自然界において、白い毛色は目立ちやすい存在です。
そのため白猫は、生き残るために警戒心が強くなりやすい傾向があるのではないかと考えられています。
オス猫とメス猫、性格がこんなに違う!

オス猫の特徴
メス猫の特徴
去勢・避妊手術をすると、ホルモンの影響が減り、より穏やかで甘えん坊な性格になる子が多いといわれています。
猫の性格に関するその他の研究結果

父猫の性格が遺伝する
友好的かどうかは父猫の影響が見られたという研究もあります。
ただし、ブリーダーの間では母猫に似やすいという声があるのも事実。
オキシトシン遺伝子の影響
「愛情ホルモン」ともいわれるオキシトシンの遺伝子の長さによって、フレンドリーかどうかの違いが見られたという調査結果があります。
性格タイプ別の猫種分類

猫の性格は大きく4つのタイプに分けられます。
活発なタイプ
✔︎ 代表的な猫種
アビシニアン、シンガプーラ、ベンガル、マンチカン、アメリカンショートヘア
エネルギッシュで遊び好き、好奇心旺盛です。
一緒にアクティブに過ごしたい人におすすめですが、運動不足になるとストレスを溜めやすいです。
慎重なタイプ
✔︎ 代表的な猫種
ペルシャ、ロシアンブルー、ブリティッシュショートヘア、エキゾチックショートヘア
新しい環境や人に対して警戒心が強いため、慣れるまでに時間がかかることがあるかも…?
信頼した飼い主には深い愛情を示し、静かな環境を好みます。
温厚で穏やかなタイプ
✔︎ 代表的な猫種
メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャット、ラグドール、サイベリアン、スコティッシュフォールド
大型猫に多く、穏やかで優しい性格の子が多い傾向。
人懐っこく、家族との触れ合いを楽しみます。
バランス型タイプ
✔︎ 代表的な猫種
混血猫(雑種)
適度に活発で適度に穏やか。飼いやすく、初心者にもおすすめです。
遺伝的に長生きする傾向にあるともいわれています。
大切なのは「あくまで傾向」ということ

猫種や毛色、性別は性格を決める一つの要因に過ぎません。
これらすべてが複雑に影響して、その子だけの性格ができあがります。
まとめ:うちの子の個性を楽しもう

猫の性格は、品種や毛色である程度の傾向はありますが、最終的にはその子だけの個性です。
現在の研究では、猫の性格は遺伝・環境・経験が複雑に影響し合って形成されると考えられています。
そんな声もあるかもしれません。でも、それこそが愛猫の個性。
この記事で紹介した傾向と違っても、それが愛猫のチャームポイントです。
これから猫を迎える方は、「この毛色の子がいいな」「この品種が気になる」という選び方も楽しいですが、実際に会って「ビビッと来た!」という直感も大切にしてください。
運命の出会いは、データでは測れないものです。
すでに猫と暮らしている方は、この記事を読んで「だからうちの子はこうなんだ!」と納得したり、「全然当てはまらないけど、それがうちの子らしい」と笑顔になったりしていただけたら嬉しいです。
もふもふ新聞より

あなたの愛犬・愛猫の姿をもふもふ新聞でシェアしてみませんか?
QRコードから投稿フォームへアクセスできますので、気軽にご参加ください^^
