熊本の捨て犬・捨て猫問題─「かわいい」だけでは続かない?

ペット

熊本では、ここ数年で保護活動が広がり、譲渡会などが以前より身近になりました。それでも、毎年「捨てられた命」がゼロになることはありません。

街のどこかで、「かわいさ」を理由に迎えられ、それでは守りきれずに手放された命がいる―その言葉の重さは、熊本の保護現場に触れるとより鮮明になります。

熊本で見つかる捨て犬・捨て猫の”共通点”

熊本で捨て犬・捨て猫が保護される場所には、不思議な共通点があります。

  • 山間部(山都町・宇土など)
  • 広い水辺(江津湖など)
  • 車通りの少ない農道

隠れる場所が多く、車で一時停車しやすい「置きやすく、気づかれにくい」という悲しい理由がそこにあります。

見つけるのは、散歩中の人、ランナー、地域の人。朝のゴミ出し中にダンボールの鳴き声に気づくことも。
熊本に住む以上、こうした現場は「遠い場所」ではありません。

なぜ手放される?飼い主の本音

保護団体が受け取る相談には、はっきり言葉にされない本音が透けています。

  • こんなに鳴くとは思わなかった
  • トイレを覚えなかった
  • 子猫が増えすぎてしまった
  • 予防医療が高い
  • 仕事が忙しくなった

犬や猫を迎える人は、「かわいいから」がスタートのことが多いです。

でも、かわいいだけでは続かない現実が来たとき、向き合えず、誰かに押しつけられてしまう命がある…
熊本の保護現場は、その”続けられなかった結果”を受け止め続けています。

参考記事

熊本の保護活動を支えているのは、普通の市民

熊本の保護の現場は、特別な人が支えているわけではありません。

  • パートの合間に保護犬・保護猫をお世話する人
  • 仕事帰りに川で迷子犬を探す人
  • 休日を譲渡会に当てる学生
  • 自宅の一部を保護スペースにしている家庭

特別な肩書きはないけれど、「見捨てられない」気持ちだけで動いている人たち。

熊本は地震や豪雨を経験した土地だからこそ、「守れる命は守りたい」という価値観が強く根づいています。
だから余計に、かわいさを理由に迎え、大変さが上回ったから手放すという行動は、地域に大きな負担を生んでしまうのです。

熊本で犬・猫を飼う=地域とつながる

熊本はコミュニティの距離が近い地域。だから、犬猫を迎えると家族だけで完結しない「社会的な責任」が生まれます。

  • 迷子になれば近隣の協力が必要
  • 多頭飼育崩壊は町内全体を巻き込むことがある
  • 捨て犬・捨て猫は地域猫活動に負担をかける

「命の問題」が地域問題に直結する土地、熊本。熊本で犬や猫を迎えるということは、家の中だけの出来事ではなく、地域とつながる選択でもあるのです。

それでも熊本で家族を迎える価値は大きい

熊本の人は、とてもあたたかい。一度関わった命は、見捨てにくい気質も持っている。
だからこそ、かわいいだけでは続かない大変さを越えていける瞬間が必ず来ます。

保護犬が初めて心を許した日のこと、捨てられた子が新しい家で笑った日のこと、震えていた猫が眠るときの小さな溜息――
熊本は自然豊かで、動物病院もしっかり点在している。「生き直す場所」としての力を持っています。

参考記事

まとめ:犬や猫を迎えるなら、責任を

犬や猫を迎えるということは、かわいさの衝動だけでは到底続きません。でも、かわいさの先にある「責任と再生」まで受け止められる土地だからこそ、救われる命がある。

そして、その命が新しい家で笑ってくれるとき、かわいいだけでは辿りつけなかった幸福が、そっと胸に残ります。

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