暑さがやわらぎ、愛犬とのお散歩が気持ちよくなる秋。
一方で足元には、銀杏・どんぐり・野生のきのこなど、秋ならではの注意したいものも増えてきます。
中には、食べると中毒を起こしたり、丸飲みすると胃腸に詰まったりするものも。
今回は、犬との秋散歩で注意したいもの7つと、もし食べてしまったときの対応をまとめました。
犬の秋散歩で注意したいもの7選
秋のお散歩では、特に次の7つに注意しましょう。
- 銀杏
▶︎中毒・誤飲 - 野生のきのこ
▶︎種類によっては重い中毒 - どんぐり
▶︎胃腸トラブル・誤飲 - 彼岸花
▶︎植物による中毒 - 腐った果実・食べ物
▶︎アルコール・カビによる中毒 - 松ぼっくり・木の枝
▶︎ケガ・誤飲 - 栗・栗のイガ
▶︎誤飲・トゲによるケガ
「毒があるもの」だけでなく、「飲み込むと危険なもの」「口や足を傷つけるもの」にも注意が必要です。
それぞれ見ていきましょう。
1.銀杏|イチョウ並木では特に注意

秋のイチョウ並木で注意したいのが、地面に落ちた銀杏(ぎんなん)です。
犬が銀杏を食べたことで、嘔吐や震え、起立できないなどの症状がみられた中毒症例も報告されています。
食べた場合には、
- 嘔吐
- ふらつき
- 震え
- 重い場合はけいれんなど
がみられる可能性があります。
また、種をそのまま飲み込めば、異物として消化管に詰まるおそれもあります。
銀杏を食べたことが分かった場合は、症状が出るのを待たず、まず動物病院へ連絡して相談しましょう。
銀杏が大量に落ちる時期は、イチョウの木の真下を避けて歩くのもひとつの対策です。
2.野生のきのこ|見た目で安全か判断しない

雨のあと、公園の芝生や木の根元に突然生えていることがある野生のきのこ。
種類によっては、犬が食べることで嘔吐・下痢、神経症状、肝臓や腎臓への障害などを起こすことがあります。
さらに厄介なのが、見た目だけで毒の有無を判断するのが難しいこと。
「食べられそう」と自己判断せず、散歩中に見つけた野生のきのこは食べさせないようにしましょう。
もし口にしてしまった場合は、同じきのこが残っていれば全体が分かる写真を撮り、動物病院へ相談してください。
3.どんぐり|胃腸トラブルと丸飲みに注意

秋の公園や遊歩道にたくさん落ちているどんぐり。
コロコロ転がるため、犬がおもちゃのように追いかけ、そのまま口にしてしまうことがあります。
そしてどんぐりを食べることで、嘔吐や下痢などの胃腸トラブルが起こることがあります。
さらに注意したいのが丸飲みです。
硬いどんぐりが消化管に詰まる可能性もあるため、特に小型犬では注意しましょう。
少しかじったからといって、必ず重い中毒になるわけではありません。
ただし、
- 何個も食べた
- 丸飲みした
- 何個食べたか分からない
- 嘔吐している
- 元気や食欲がない
といった場合は、動物病院へ相談してください。
4.彼岸花|道端や田んぼ周辺で注意

秋になると、道端や土手、田んぼのあぜ道などでよく見かける彼岸花。
鮮やかできれいですが、犬が食べると中毒を起こす可能性がある植物です。
彼岸花にはリコリンなどのアルカロイドが含まれており、特に地中にある鱗茎(球根部分)には注意が必要で、誤食すると嘔吐や下痢などの症状がみられることがあります。
散歩で近くを通るだけなら、必要以上に怖がる必要はありません。
ただし、花や茎をかじったり、地面を掘って球根を口にしたりしないよう注意しましょう。
写真を撮るときも、愛犬の口元をチェックしておくと安心です。
5.腐った果実・食べ物|落ちている柿などにも注意

秋は、熟した果実が地面に落ちていることがあります。
特に注意したいのが、長時間落ちたままになり、腐敗・発酵しているものです。
果実の発酵が進むとエタノールが生じ、犬が食べることでアルコール中毒につながる可能性があります。
また、カビの生えた食べ物では、カビが作る毒素によって、
- 嘔吐
- ふらつき
- 震え
- けいれん
などがみられることもあります。
「果物だから大丈夫」と考えず、地面に落ちて傷んだものは食べさせないようにしましょう。
6.松ぼっくり・木の枝|「刺さる・詰まる」に注意

落ちている木の枝を見つけると、くわえて遊びたがる犬もいます。
しかし、折れた枝は先端が鋭くなり、口の中や喉を傷つけることも。
さらに破片を飲み込めば、異物として胃腸に詰まる可能性も考えられます。
松ぼっくりも食べ物ではありません。
木の枝や松ぼっくりで注意したいのは、中毒よりも「ケガ・誤飲」です。
くわえたときは無理に引っ張らず、おやつや犬用のおもちゃと交換して離してもらいましょう。
7.栗・栗のイガ|口だけでなく足元にも注意

秋になると、栗の木の周辺に実やイガが落ちていることがあります。
ここで注意したいのは、栗そのものの毒性ではなく、殻付きの実やイガによるトラブルです。
殻付きの栗を丸飲みすると、異物として消化管に詰まる可能性があります。
また、栗のイガには鋭いトゲがあります。
- 鼻先を近づける
- 口にくわえる
- 踏んでしまう
ことで、口や肉球を傷つけることも。
栗の木がある場所では、愛犬の口元だけでなく足元もチェックしてあげましょう。
犬が散歩中に何か食べてしまったら?

「今、何か飲み込んだかも…」
そんなときは、慌てて家庭で処置するのではなく、何を・いつ・どのくらい食べたのかを確認し、動物病院へ相談しましょう。
できる範囲で確認しておきたいのは、
- 何を食べたか
- いつ食べたか
- どのくらい食べたか
- 丸飲みしたか、かじっただけか
- 犬の体重
- 現在の症状
です。
きのこや植物など種類が分からない場合は、同じものが残っていれば写真を撮っておくと診察時の参考になります。
こんな症状があれば早めに動物病院へ
特に、
- 嘔吐を繰り返す
- ぐったりしている
- ふらつく
- 震えている
- けいれんしている
- 呼吸や意識の様子がおかしい
といった症状がある場合は、速やかに動物病院へ連絡してください。
また、銀杏・種類の分からない野生のきのこ・彼岸花などを食べたことが分かっている場合も、症状が出るまで待たずに相談しましょう。
自宅で無理に吐かせないで
誤食すると「すぐ吐かせたほうがいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、食べたものや犬の状態によっては、吐かせること自体が危険になる場合があります。
自己判断で吐かせようとせず、まず動物病院へ連絡してください。
秋散歩の拾い食いを防ぐ3つのポイント

ちょっとした意識でも、拾い食いの予防につながります。
① 犬より少し先の地面を見る
お散歩中は、愛犬の1〜2歩先の足元を見ることを意識してみましょう。
銀杏やどんぐり、落ちた食べ物などを犬より先に見つけられれば、その場所を避けやすくなります。
② 落ちているものが多い場所ではリードを少し短めに
銀杏並木やどんぐりが多い公園、きのこが生えている芝生などでは、いつもより少しリードを短めに。
ずっと短くする必要はありません。
危険なものが多い場所だけ距離を調整するのがポイントです。
③ 「離して」を普段から練習する
何かをくわえた犬から慌てて取り上げようとすると、取られまいとして飲み込んでしまうことがあります。
普段から、「離したらおやつやおもちゃと交換できる」という練習をしておくと、お散歩中にも役立ちます。
拾い食いが心配な子には「拾い食い防止カバー」も
「何度注意しても拾い食いしてしまう」
「地面のものを口にするのが早くて防ぎきれない」
そんなワンちゃんには、散歩中の拾い食いを防ぐためのカバーを活用する方法もあります。
ナコル「拾い食い防止カバー」

顔まわりをメッシュ状のネットで覆い、地面に落ちているものを直接口にしにくくするお散歩グッズです。
頭からすっぽりとかぶせるタイプで、小型犬〜10kg程度の中型犬に対応。サイズを調整して使用できます。
実際の購入者からの「拾い食いの心配が減ったことで、散歩中の負担がかなり楽になった」といった声も多数みられます。
拾い食いが激しいワンちゃんの場合、飼い主さんが常に地面をチェックし続けるのも大変です。
しつけや散歩中の見守りとあわせて、こうしたグッズを補助的に取り入れるのもひとつの方法です。
拾い食いを完全に防ぐことを保証する商品ではありません。
装着中も愛犬から目を離さず、嫌がる場合は使用を控えましょう。また、首まわりを締めすぎないよう、必ず商品の使用方法・注意事項を確認して使用してください。
足元に気をつけながら愛犬との秋散歩を楽しもう

紅葉や落ち葉、涼しい秋風。
秋は、愛犬とのお散歩が楽しくなる季節です。
一方で足元には、銀杏・どんぐり・野生のきのこなど、秋ならではの注意したいものも増えてきます。
大切なのは、すべてを怖がることではありません。
「愛犬より少し先の足元を見る」「落ちているものを食べさせない」ことを意識するだけでも、誤食やケガの予防につながります。
もし何かを食べてしまったときは、自己判断で処置せず、何を・いつ・どのくらい食べたのかを確認して動物病院へ。
秋ならではの景色を楽しみながら、愛犬とのお散歩を安全に楽しんでくださいね。
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