「雨だからお散歩お休みね」と言っても、リードを口にくわえてアピールしてくる。
そんな散歩大好きなワンちゃんを持つ飼い主さん、梅雨は頭を悩ませる季節ですよね…!
結論から言うと、小雨なら行っても大丈夫。
ただし、梅雨の散歩には晴れの日とは違うリスクがいくつかあります。
愛犬が安全に・楽しく過ごせるように、ポイントを押さえておきましょう。
梅雨時期、犬の散歩前に確認すること

時間帯と天気の見極め
温度や湿度が高くなる梅雨の散歩は、朝早くから8時くらいの間がおすすめです。特に短頭種など暑さに弱い犬種は、朝は太陽が昇る前、午後は夜間に行くと暑さ対策になります。
梅雨は「雨か晴れか」だけでなく、蒸し暑さにも注意が必要。晴れ間でも湿度が80%を超える日は体に負担がかかります。
判断の目安:
梅雨の散歩に必要な持ち物
| アイテム | なぜ必要か |
|---|---|
| 犬用レインコート&レインブーツ (レインエプロン) | 濡れによる体温低下・皮膚トラブル防止 |
| 撥水ハーネス・リード | 泥跳ね・カビを防ぐ肌への負担軽減 |
| 反射板のついたグッズやライト | 雨の日は暗くなるのが早いため |
| 吸水タオル | 帰宅後のケアを素早くするため |
| 給水グッズ | 蒸し暑い日の水分補給 |
| 虫よけスプレー(犬用) | 後述するマダニ・ノミ対策 |
梅雨の散歩中に気をつけること【4つの重点ポイント】

① マダニ・ノミのリスクが一番高い季節
これが梅雨で最も見落とされている危険です。
高温多湿になる梅雨時期は、マダニ・ノミ・蚊などの害虫の活動や繁殖が活発になります。
マダニは日本紅斑熱やSFTSなどさまざまな病気を媒介し、時に命を奪うこともあります。ノミは犬条虫などを、蚊はフィラリアを媒介します。
特に要注意な場所:
マダニは体長2〜3mmと小さく、吸血すると1cm以上に膨らむことも。散歩コースに草むらがある場合は、できるだけ舗装路を選ぶだけでもリスクを下げられます。
予防薬については、かかりつけの獣医師に相談がおすすめです。
✔︎ 日本紅斑熱・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは
いずれもマダニが媒介する感染症です。発熱・だるさ・食欲低下・嘔吐・下痢などの症状がみられることがあり、重症化する場合もあります。
特にSFTSは、犬猫から人へ感染した事例も報告されています。
② 濡れた路面・足元の危険
雨の日は路面の状況が普段と大きく変わります。
また、愛犬が雷を怖がる場合は無理は禁物。最近は線状降水帯による集中豪雨で強い雨が降ることも増え、雨音や風の音に怖がるワンちゃんも増えているとのこと。
散歩中に急な雷雨になった場合は、コンビニの軒先などで一時避難するのも選択肢のひとつです。
Yahoo!の天気アプリなどで雨雲レーダーを確認し、散歩へ行くのをおすすめします。
▼ Yahoo!天気アプリはこちら

③ 熱中症は「晴れた日だけ」ではない
先ほどお伝えしたように、「雨の日は涼しいから大丈夫」は誤解です。
梅雨の時期は気圧の変化・気温差・湿度の上昇が重なり、ワンちゃんの体調に影響を与えることがあります。犬はパンティング(口を大きく開けた速い呼吸)で体の熱を発散しているため、湿度が高いと熱を放出しにくく体調不良が起きやすくなります。
散歩中に以下のサインが出たら、すぐに涼しい場所へ移動してください。
熱中症の初期サイン:
④ 拾い食い・水飲みリスクが上がる
雨の日は地面が濡れており、犬が鼻をつける場面が増えます。水たまりの水を飲もうとすることもありますが、これは止めさせてください。雑菌・農薬・他の動物の菌が混入している可能性があります。
普段より短めにリードを持ち、口が地面に近づいたらすぐに制止できるようにしておきましょう。
【参考記事】

梅雨時期の散歩は帰宅後のケアが大事

散歩中よりも、実は帰宅後のケアがワンちゃんの健康を左右します。 梅雨時期はここで差がつきます。
STEP 1|全身を拭く(5分以内にスタート)
濡れたまま放置は絶対NG。特に足先や脇は湿気が残りやすいため、給水タオルなどで全身を素早く拭きましょう。
拭く順番:顔・耳まわり → 体 → 足・肉球 → 指の間(最重要)
STEP 2|マダニ・ノミのチェック
全身を手で触りながら、以下の部位を念入りに確認します。
ゴマ粒のような硬いしこりがあればマダニの可能性が高いです。ピンセットで無理に取ろうとせず、動物病院を受診してください。
STEP 3|耳の状態を確認する
犬の耳は皮膚疾患になりやすく、マダニなども付きやすい傾向にあります。湿気の多い梅雨のお散歩後は耳ケアがとても大切です。
耳をかいている・頭を振る・耳から異臭がするといったサインがあれば、外耳炎を起こしている可能性があります。早めに動物病院へ。
STEP 4|皮膚の状態をチェック
梅雨時期は皮膚トラブルが起こりやすく、足の指の間や耳の中など、湿気がこもりやすい部分は特に注意が必要です。
指間炎(趾間炎)になると、足の指の間が赤く腫れたり、歩くのを嫌がったりすることがあります。
放置すると悪化してしまう場合もあるため、足を頻繁に舐めている・気にしている様子があれば、早めに確認してあげましょう。
※指間炎(趾間炎)
足の指の間に炎症が起こる皮膚トラブル。
雨が続くとき|室内でストレスを発散させる方法

大雨が数日続くとき、散歩が難しくなる日もあります。そんな日は外出を無理に強行せず、室内で体と頭を使う遊びを取り入れましょう。
散歩の代わりに「脳や鼻を使う時間」を作るだけで、ストレスや問題行動はかなり軽減されます。
通販サイトなどで「犬 室内 遊び」「犬 ノーズワーク」などと検索すると、室内で楽しめる知育グッズやおもちゃもたくさん見つかります◎
まとめ|梅雨の散歩チェックリスト

【散歩前】
【散歩中】
【帰宅後】
梅雨の散歩は「行かない理由を探す季節」ではなく、「賢く行く季節」。
散歩が大好きなわんちゃんのために、少しの準備と知識でこの季節を一緒に乗り越えましょう。
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【参考記事】

- グレーチングとは、道路の側溝やU字溝、工場の床などに設置される、金属などを格子状(網目状)に組んだ蓋や床材のこと ↩︎
