旅行したいけど、うちの子を置いていくのが心配…
犬や猫を飼ったら旅行を諦めないといけないの?
1日くらいだったら留守番させても良い?
犬や猫との暮らしが始まると、こんな不安や疑問を感じる方も多いはずです。
でも実は、正しい知識と事前準備があれば、ペットも飼い主も安心して過ごすことは十分可能。
大切なのは、その子の性格や年齢に合った方法を選ぶことです。
この記事では、犬・猫それぞれのお留守番の特徴をはじめ、預け先の選び方、旅行時の注意点、移動手段ごとのポイントまで分かりやすくまとめました。
犬と猫では留守番の向き・不向きが大きく違う

| 犬 | 猫 | |
|---|---|---|
| 留守番の得意さ | △ 苦手(群れの動物) | 〇 比較的得意(単独行動) |
| 環境の変化 | 慣れやすい子も多い | 苦手な子が多い |
| 一人でOKな目安 | 最大12時間、8時間超はリスクあり | 1泊程度が目安 |
| 旅行への同行 | 〇 比較的しやすい | △ ストレスになりやすい |
「犬は人につき、猫は家につく」ということわざがあるように、家は飼い猫にとって自分のテリトリーです。猫は環境の変化に弱い動物なので、慣れない場所に預けられるのはかえってストレスになると言われています。
犬の場合は反対に、飼い主と離れる状況そのものが不安の原因になりがちです。ただし犬にも「一日の半分くらいを寝て過ごす」という特性があるため、お留守番に慣れている犬なら、ごはんや水分など環境を整えてあげれば比較的長めのお留守番に対応できる子もいます。
「分離不安症」に注意
飼い主と離れると精神的に不安定になってしまう「分離不安症」を抱える犬もいます。分離不安症は、飼い主と離れたときに息遣いが荒くなるほか、ものを壊してしまったり粗相してしまったりする症状が見られる病気です。
分離不安症がある場合は、お留守番をさせる前に獣医師を受診して抗不安薬を内服したり、ドッグトレーナーに協力してもらい飼い主と離れる練習をしたりすることが大切です。
猫については犬と比べると分離不安症の発生率は低い傾向にあります。ただしゼロではないため、日頃から帰宅後に異常な様子がないか観察しておきましょう。
【泊数・時間別】どう対応すべきか?

▶ 日帰り
✔︎ 犬の場合
成犬の場合、日頃から留守番に慣れている子であれば、最大で12時間程度がお留守番のひとつの目安とされています。
そのため、出発前にしっかり食事を取らせておけば、空腹による負担は比較的軽減しやすいと考えられています。ただし6時間を超えるとストレスを感じやすくなり、8時間以上では問題行動や体調不良のリスクが高まるとも言われているため、注意が必要です。
✔︎ 猫の場合
基本的に日帰りであれば問題ありません。
▶ 1泊2日
✔︎ 犬の場合
日をまたぐ犬の留守番はできるだけ避けたほうがよく、基本的にはNGです。
ただし、日頃から長時間のお留守番に慣れており、夜も一人で寝ている犬であれば1泊程度は可能かもしれません。心配な場合はペットシッターに依頼するのが安心です。
✔︎ 猫の場合
獣医師の見解では、猫だけでの留守番は1泊2日程度までを目安とするケースが多く、2泊3日以上の外泊では必ずペットホテルなどに預けることが推奨されています。
▶ 2泊3日以上
犬も猫も、2泊を超える留守番になるとリスクは一気に高まります。
食事・トイレ管理・緊急対応のどれをとっても限界を超えるため、後述する「預け先」の手配が必須になります。
<注意>子犬・子猫・シニアペットは特に慎重に
この記事で紹介している留守番時間や環境は、あくまで「健康な成犬・成猫を基準にした一般的な目安」です。
子犬・子猫は体温調整や体調管理が未熟で、長時間ごはんを食べないことで低血糖を起こすリスクがあります。また、排泄の間隔も短いため、月齢によっては数時間程度のお留守番しか難しい場合も。
さらに、シニア犬・シニア猫や持病のある子は、短時間でも体調が急変する可能性があります。投薬が必要な場合や体調に不安がある場合は、ペットホテルやペットシッターの利用も含め、無理のない方法を選びましょう。
不安がある場合は、事前にかかりつけの獣医師へ相談しておくと安心です。
お留守番トレーニングはこうして始める
長時間のお留守番を安心して任せるためには、日頃からのトレーニングが欠かせません。
生後2〜3ヶ月を過ぎた頃から、飼い主が家にいない時間を少しずつ増やしてお留守番に順応させていきましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
- Step1
迎えてから1〜2週間は一緒に過ごし、新しい環境に慣れさせる - Step2
ケージやサークルで過ごす時間を少しずつ増やす - Step3
数分間の一人時間から始め、10〜20分と徐々に延ばす
(生後3ヶ月を過ぎている場合)
飼い主が見えなくなったときに愛犬が吠えた場合、慌てて戻ってしまうと「吠えれば飼い主が戻ってくる」と認識してしまいます。
吠えてしまった場合は何事もなかったかのように対応し、少しずつ飼い主がいない時間を長くしていきましょう。
旅行中の犬・猫の預け先を比較

1. ペットホテル
向いている子
環境変化が苦手でない、健康な成犬・成猫
費用
1匹1泊あたり3,000〜6,000円ほど(目安)
ただし、地域やペットの種類・頭数・依頼内容によって料金は大きく異なります。
さらに、初回登録料がかかる場合も。
※GWや年末年始などの繁忙期は料金が高くなります。
選ぶときのチェックポイント
<注意点>
施設によっては混合ワクチンなどの接種証明書の提示が必須だったり、高齢や持病のあるペット、ヒート中の場合は預かりを断られることがあります。
事前にルールをしっかり確認しましょう。また初めての場合は、いきなり長期ではなく1泊のお試し利用から始めるのがおすすめです。
2. ペットシッター
向いている子
環境の変化が苦手な子、猫全般
シニアペット、投薬が必要な子
費用
1回(1訪問)あたり約2,500〜5,000円が一般的な相場です。
ただし、地域やペットの種類・頭数・依頼内容によって料金は大きく異なります。
別途交通費や初回登録料がかかる場合もあります。
1泊旅行での活用例
朝愛犬の散歩と食事を済ませてから出発し、その日の夕方にお世話をしてもらいます。
翌日の朝また来てもらって食事や散歩をお願いしておけば、夕方飼い主が戻るまでに2回様子を見てもらえるため安心です。
選ぶときのチェックポイント
3. 家族・友人に頼む
向いている子
どの子にも。懐いている相手なら特に◎
費用
原則無料
注意点
緊急時の対応・かかりつけ動物病院の連絡先・食事量・投薬情報は必ず書面で共有しましょう。お礼の取り決めも事前にしておくとトラブル防止になります。
愛犬になにかあれば相手との関係性が崩れてしまう可能性もあるため、かかりつけの動物病院を知らせておいたり、緊急時の対応について事前に話し合っておきましょう。
犬や猫を留守番させるときのチェックリスト

食事・水まわり
温度管理
犬が快適に過ごせる室温は24〜26℃前後、湿度は40〜60%程度が目安です。猫の場合は21〜28℃、湿度40〜60%が目安とされています。また、夏場は26〜28℃前後、冬場は20〜23℃前後を意識すると快適に過ごしやすいと言われています。
しかし、犬種・猫種・年齢・体質によって異なるため、数値にとらわれすぎず日頃からその子の様子を観察することが大切です。
エアコンは夏冬問わずつけっぱなしが基本。リモコンをペットが踏んで誤作動させるケースもあるため、リモコンの置き場所にも注意が必要です。
トイレ
安全・メンタルケア
緊急時の備え
犬や猫と一緒に旅行するという選択肢も
最近では犬や猫も一緒に泊まれる宿が増えているので、周囲を気にせずに旅行を楽しむことが可能です。無理にお留守番させず、一緒に連れていく方法も積極的に検討してみましょう。
移動手段別の注意点
車移動
クレートやシートベルトで安全確保。休憩ごとに水分補給とトイレを。夏場の車内放置は短時間でも熱中症の危険があるため絶対に避けてください。
新幹線・電車
JRでは、小犬・猫などの小動物をタテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内の専用ケースに入れ、ケースと動物の合計重量が10kg以内であれば手回り品料金290円で同乗できます。
なお、JRの手回り品料金は駅窓口での支払いとなり、現金のみ対応の場合があります。券売機では購入できないため、時間に余裕を持って駅へ向かいましょう。
飛行機
JAL・ANAなど多くの国内航空会社では貨物室預けになります。
しかし、スターフライヤーのみ「FLY WITH PET!」サービスで、ケージに余裕を持って収まる程度の小型犬・猫に限り、2024年1月から国内線全路線で客室への持ち込みが可能です。
※ANAやスターフライヤーは毎年5〜10月の夏季、短頭犬種(パグ・フレンチブルドッグなど)の預かりを中止しています。
※「FLY WITH PET!」の利用料金は1頭あたり5万円で、1便につき2匹まで(1名につき1匹)という制限があります。また、ペットケージにはサイズ規定があるため、利用前に必ず公式サイトを確認しましょう。
ペット可の宿
「ペット可」でも犬種・体重制限やケージ必須ルールがある場合があります。
予約前に宿へ直接確認しましょう。
【参考記事】


やってしまいがちなNG行動5つ

犬や猫を飼っていても旅行はできる

犬や猫がいても、旅行はできます。
大切なのは「愛犬・愛猫の性格・年齢・健康状態」に合わせた選択をすることです。
旅行前には、一度短時間のお留守番や預け利用を試しておくのがおすすめ。
いきなり本番にするのではなく、その子に合った方法を少しずつ見つけていくことで、飼い主もペットも安心して過ごしやすくなります。
「旅行に行くこと」ではなく、「その子が安心して過ごせるか」を基準に考えることが、後悔しない選択につながるはずです。
※本記事の情報は2026年時点の一般的な目安です。持病があるペットや高齢のペットについては、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。
※室温・湿度の適温は個体差があります。
※航空会社・鉄道のルールは変更される場合があるため、利用前に各社公式サイトで最新情報をご確認ください。料金はあくまで目安であり、地域・事業者によって異なります。
▼もふもふ新聞より
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