寒さが厳しくなってきた2月。
犬・猫もまた、寒さによる負担を受けやすく、体調に変化が出やすい時期です。
本記事では、冬に気をつけたい病気やトラブル、そして無理なくできる予防法をまとめました。
この記事は獣医学的な情報をもとに作成していますが、個々のペットの状態により対応は異なります。気になる症状がある場合は、必ず動物病院を受診してください。
冬に多い病気・トラブル(猫)

泌尿器系疾患(膀胱炎・尿石症)
2月は猫の泌尿器トラブルが最も増える
寒くなると猫は水を飲む量が減り、尿が濃くなります。
さらに、寒いトイレに行くのを我慢してしまうことも。これらが膀胱炎や尿石症の原因になります。
こんな症状に注意
予防のポイント
冬に多い病気・トラブル(犬)

心臓疾患の悪化
寒暖差が心臓に大きな負担
寒さで血管が収縮し、心臓はより強く血液を送り出そうとします。
特にシニア犬や、持病を持っている犬は要注意。
気をつけたい症状
対策ポイント
冬に多い病気・トラブル(犬・猫 共通)

関節痛・関節炎
寒さで関節が固まりやすい
気温が下がると筋肉が硬直し、関節の痛みを感じやすくなります。
特に高齢犬や関節疾患を持っている子は症状が悪化しがちです。
こんな様子があったら要注意
予防と対策
呼吸器疾患(ケンネルコフ・猫風邪)
乾燥でウイルスが活発に
冬は気温が低く空気が乾燥するため、ウイルスが生存しやすく、呼吸器の防御機能が低下します。
犬ではケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)、猫では猫風邪(猫ヘルペス・カリシウイルス感染症)が増加します。
よく見られる症状
予防のポイント
2月特有の危険なトラブル(犬・猫 共通)

低体温症・凍死
体温が37℃以下になると危険
犬猫の正常体温は38〜39℃。体温が37.5℃以下になると低体温症の状態です。さらに35℃以下になると命に関わる重篤な状態となります。
危険な状況
低体温のサイン
緊急時の対処法
注意:急激に温めるのは危険。徐々に体温を上げましょう。
ヒートショック
温度差10℃以上が危険
暖かい室内から寒い外へ、またはその逆に移動すると、血圧が急激に変化します。これがヒートショックです。心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。
特に注意が必要な子
予防策
ちなみに熊本では、冬でも比較的温暖な日が多いですが、朝晩の冷え込みは厳しくなります。室内外の温度差には特に気をつけましょう。
低温やけど
44〜50℃の熱源でも長時間で発生
ホットカーペット、湯たんぽ、こたつなど、長時間同じ場所で温まり続けると低温やけどを起こします。犬猫は被毛に覆われているため、熱さに気づきにくく重症化しやすいのが特徴です。
よく起こる状況
低温やけどのサイン
予防のポイント
冬の脱水症状
意外と見落とされがち
冬は夏ほど水を飲まないため、知らず知らずのうちに脱水状態になっていることがあります。
脱水は血液の濃度を高め、血栓ができやすくなり、ヒートショックのリスクも上がります。
対策
2月の健康管理チェックリスト

温度・湿度管理
✓ 室温:犬18〜22℃、猫20〜23℃
✓ 湿度:40〜60%を維持
✓ 室内と外の温度差に注意
水分管理
✓ 新鮮な水を複数箇所に設置
✓ 飲水量をチェック
✓ ウェットフードの活用
暖房器具の安全対策
✓ 低温やけど防止(温度設定、距離)
✓ 逃げ場を確保
✓ 定期的な皮膚チェック
散歩の工夫(犬)
✓ 日中の暖かい時間帯に
✓ 防寒着を着せる
✓ 散歩前にウォーミングアップ
症状チェック
✓ 排尿の様子(特に猫)
✓ 咳やくしゃみ
✓ 歩き方、動きの様子
✓ 食欲・元気の有無
まとめ:冬の健康管理で大切なこと

2月は一年で最も寒く、愛犬・愛猫の体調管理が難しい時期です。泌尿器トラブル、呼吸器疾患、心臓病の悪化、関節痛など、冬特有の病気に注意が必要です。
さらに、低体温症・ヒートショック・低温やけどといった、飼い主さんの工夫で予防できるトラブルもあります。
大切なのは:
「いつもと違うな」と感じたら、早めに動物病院に相談しましょう。寒い冬を元気に乗り切るために、愛犬・愛猫の様子をよく観察してあげてください。
