熊本でペットを飼うなら知っておきたい!季節別の病気と対策

ペット

熊本は暖かく過ごしやすい気候で、犬や猫との暮らしにも向いている地域です。
一方で、季節の変わり目や気候の特徴によって、犬や猫が体調を崩しやすい時期があるのも事実。

そこで本記事では、熊本の気候をふまえた季節ごとの健康管理ポイントをご紹介します。

この記事は獣医学的な情報をもとに作成していますが、個々のペットの状態により症状や対応は異なります。
気になる症状がある場合は、必ず動物病院を受診してください。

【春】寒暖差と黄砂・PM2.5対策

春の寒暖差が引き起こす体調不良

熊本の3〜4月は朝晩の寒暖差が大きく、日によっても気温が激しく変わります。

犬や猫も寒暖差が苦手で、自律神経が乱れると下痢や嘔吐、食欲不振を引き起こすことも。
また、急に動いて関節を痛めやすい時期でもあります。

熊本特有の黄砂・PM2.5

熊本は大陸に近いため、春先(3〜5月)は黄砂PM2.5の飛来が多くなります。
犬・猫も人と同じように涙、くしゃみ、鼻水、咳などの症状が出ることがあります。

対策ポイント

  • 黄砂の多い日は散歩の時間帯を工夫する
    (早朝や夕方以降がおすすめ)
  • 帰宅後はブラッシングや濡れタオルで体を拭く
  • 服を着せて体への付着を防ぐのも効果的

春の換毛期にも注意

春は冬毛から夏毛への換毛期。ダブルコートの犬種や猫は大量に毛が抜けます。
こまめなブラッシングで抜け毛を取り除き、皮膚の蒸れを防ぎましょう。

【夏】高温多湿による皮膚病とフィラリア予防

皮膚トラブルが急増する理由と対策

熊本の夏は湿度が高く、蒸し暑さが特徴です。この高温多湿な環境は細菌やカビ(マラセチア)が繁殖しやすく、5月後半から皮膚を痒がる子が増えます。

よく見られる症状

  • 体を頻繁に掻く、舐める
  • 赤み、脱毛、独特な臭い
  • 耳の中が汚れる(外耳炎)

対策ポイント

  • エアコンで温度・湿度を管理
    (室温24〜26℃、湿度40〜60%が目安)
  • こまめにブラッシング、定期的なシャンプー
  • 症状が出たら早めに動物病院を受診

熊本のフィラリア予防は5月〜12月

熊本は蚊の発生期間が長いのが特徴です。近年の温暖化の影響で4月から蚊が出始め、11月まで活動することも。
熊本県では4月〜12月の8ヶ月間の予防投薬が推奨されています。

予防のポイント

  • 予防開始前に必ず検査を受ける
  • 月1回の投薬を忘れずに
  • 室内飼いでも必ず予防を

ノミ・マダニ対策も忘れずに

西日本は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)のリスクがある地域です。マダニが媒介するこの感染症は致死率が高いため、通年予防がおすすめです。

対策ポイント

  • 月1回の予防薬を通年投与
  • 草むらや山道の散歩後は必ず体をチェック
    (耳・首の裏・脇・股など)
  • マダニを見つけても無理に引っ張らず、動物病院で除去してもらう

【秋】季節の変わり目は体調を崩しやすい

秋も春と同様、朝晩の寒暖差が大きくなる季節です。さらに、夏の暑さや湿度で体力を消耗した後なので、免疫力が低下しやすい時期でもあります。

よく見られる症状

  • 食欲不振、元気がない
  • 下痢や軟便
  • 夏に悪化した皮膚病の再燃
  • 咳やくしゃみ
    (気温差による呼吸器症状)

秋に気をつけたい病気

犬:換毛期の皮膚トラブル

秋(9〜11月頃)は夏毛から冬毛に生え変わる換毛期。
抜け毛が増えて皮膚が蒸れやすく、まだ湿度が高い9月頃は皮膚病が再発することも。

猫:食欲の変化に注意

涼しくなると食欲が戻る子が多い一方で、夏バテの影響が長引いて消化器系が弱っている場合も。
急な食事量の変化で嘔吐や下痢を起こすことがあります。

秋の健康管理ポイント

対策ポイント

  • 体重測定で夏痩せや食べすぎをチェック
  • こまめなブラッシングで抜け毛を除去
  • 寒暖差が大きい日は室温を調整
  • 食欲が戻ってきても、急に食事量を増やさず徐々に調整
  • 夏の間にフィラリア予防を忘れていないか確認

【冬】猫の泌尿器トラブルと犬の関節ケア

猫の膀胱炎・尿石症を予防するには

寒くなると猫は水を飲む量が減り、尿が濃くなります。これが膀胱炎尿石症の原因になることも。猫は泌尿器の病気にかかりやすい動物です。

こんな症状があったら受診をおすすめ

  • 尿が少ない
  • 何度もトイレに行く
  • 血尿が出る
  • 布団など変な場所でおしっこする
  • 落ち着きがない
  • うんちが固くなる

予防のポイント

  • 新鮮な水をいつでも飲めるように用意
  • 飲み水をミルクやスープに変えて様子を見てみる
  • 複数の場所に水を置く
  • ウェットフードを取り入れて水分摂取を促す

犬の関節痛・心臓病対策

寒さで体が固まり、急に動くと関節を痛めがちです。また、持病のある高齢犬は心臓への負担も増えます。

対策ポイント

  • 散歩前に室内で軽く体を動かしてウォーミングアップ
  • 服を着せて体を冷やさない
  • 滑りにくいマットを敷く
  • 高齢犬や心臓病のある子は散歩の時間を短めに
  • 室内でも寒暖差に注意する
    (お風呂など)

熊本ならではの季節に合わせたケアを

熊本の温暖な気候は、人間にとって過ごしやすい一方で、犬や愛には季節ごとの健康リスクもあります。

大切なのは、日頃からペットの様子をよく観察すること。「いつもと違うな」と感じたら、早めにかかりつけの動物病院に相談してください

熊本の気候を理解して、季節に合わせた適切なケアを心がけることで、愛犬・愛猫が健康で長生きできる環境を作りましょう。

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