「犬や猫を迎えたい」と思ったとき、私たちの前にはいくつかの道が現れます。
保護犬猫を迎えるか、ペットショップで出会うか—— どれが正解という話ではありません。
ただひとつ言えるのは、どの選択にも”その子がそこにいる理由と背景がある”ということ。
この記事では、責めるでも、特定の選択を推すでもなく、それぞれの解説をしながら最良の選択をするために大事な視点をまとめました。
未来の家族を迎える前に、ちょっとだけ立ち止まって読んでみてください。
保護犬・保護猫を迎えるということ

保護団体や動物愛護センターから犬や猫を迎える選択。多くの保護犬猫が、新しい家族を待っています。
保護犬・猫にはどんな子たちがいるのか?
保護犬猫の中には、さまざまな背景を持った子がいます。
飼い主の高齢化や病気などの事情で手放された子、迷子になって保護された子…
野良として生まれた子、多頭飼育崩壊から救出された子、繁殖引退犬・猫など。
年齢も性格も健康状態も、本当にさまざまです。
子犬・子猫から成犬・成猫、シニアまで、人懐っこい子もいれば、少し時間がかかる子も。
また、健康な子もいれば、持病を抱えている子がいたりもします。
💡ミニ解説
成犬・成猫の場合、性格がある程度わかっているため「穏やかな子がいい」「活発な子がいい」など、ライフスタイルに合った子を選びやすいメリットがあります。
完全に譲渡されるまでのプロセス
保護団体から譲渡を受ける場合、多くは事前の面談や家庭環境の確認があります。
これは面倒に感じるかもしれませんが、犬や猫にとって本当に幸せな環境かを確認するための大切なステップです。
譲渡には条件が設けられていることもあります。内容はそれぞれですが、例えば「単身者・高齢者の可否、室内飼育必須、完全室内飼い、定期的な近況報告、避妊・去勢手術の実施」など。
条件が厳しいと感じるかもしれませんが、これは過去に大変な目に遭った子たちを、もう二度と悲しい思いをさせないための「命を預かる責任」です。
もし保護犬・保護猫を迎えたら
保護犬猫を迎えることは、一つの命を直接救うことができます。なぜならば、「保護犬猫を飼う=殺処分される犬猫が減る」ということになるから。
また、譲渡会などで保護犬猫を迎えた場合、それまで大切に見守ってくれていた保護団体からアフターフォローが受けられることもあります。
一方で、過去の経験から人間に警戒心を持つ子もいます。健康面でのケアが必要な子や、トラウマから特定の行動に時間がかかる場合も。また、成犬・成猫の場合は一緒に過ごせる期間が短い可能性もあります。
💡ミニ解説
保護犬猫は「かわいそうだから」という理由だけで迎えるものではありません。その子の過去を受け入れ、時間をかけて信頼関係を築く覚悟が必要です。でも、心を開いてくれたときの喜びは何物にも代えがたいものがあります。
< 保護犬・保護猫と出会える場所 >
熊本県内では毎月、各地で譲渡会が開催されています。
もふもふ新聞では、熊本の保護犬・保護猫譲渡会情報を毎月まとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
ペットショップで迎えるということ

ペットショップで犬や猫を購入する選択。日本では最も一般的な方法の一つです。
ペットショップで家族を決める場合
ペットショップでは、主に生後間もない子犬や子猫が販売されています。特定の犬種・猫種を選べることや、店舗スタッフに相談できることなどがメリットです。
気軽に立ち寄って見られること、ペット用品も一緒に揃えられることも特徴的。初めて犬や猫を飼う人にとって、店員さんに相談できる環境は心強いかもしれません。
💡 ミニ解説
ペットショップで販売されている子犬・子猫のほとんどは、生後2〜3ヶ月程度。本来であれば親や兄弟と過ごすべき時期に引き離されているため、社会性が十分に育っていない場合もあります。
背景にある問題
一方で、ペットショップの裏側には課題もあります。
子犬や子猫がどこから来ているのか。多くは繁殖業者(ブリーダー)から仕入れられていますが、中には劣悪な環境で大量繁殖を行う業者も存在します。
親犬・親猫が生涯ケージの中で出産を繰り返し、繁殖能力がなくなると処分されるという悲しい現実も。
「売れ残った犬猫はどうなるのか?」
引き取り業者に渡されたり、値引きされて販売されたり…。最悪の場合は殺処分されることもあります。
もちろん、すべてのペットショップがそうではありません。動物福祉に配慮し、責任あるブリーダーとのみ取引している店もあります。しかし、見た目だけでは判断できないのが現実です。
ペットショップに確認するべきこと
ペットショップで迎える場合、少なくとも以下のことは確認したいところです。
確認すべきポイント(例)
✅ チェックポイント
これらの質問に答えられない、または曖昧にする店は要注意。信頼できる店であれば、むしろ積極的に情報を提供してくれるはずです。「売ること」よりも「幸せにすること」を優先する店を選びましょう。
【その他】ブリーダーから迎えるという選択肢も

犬や猫を飼ったことがない人はあまりピンと来ないかもしれませんが、ペットショップを介さずにブリーダーから直接迎える方法もあるんです。
信頼できるブリーダーであれば、親犬・親猫の様子を見せてもらえますし、飼育環境も確認できます。
犬種や猫種の特性を熟知しており、適切なアドバイスももらえます。引き渡し後もアドバイスをくれるブリーダーも多いです。
注意が必要なブリーダー(例)
「ブリーダー直販だから安心」とは限りません。実際に施設を訪問し、親犬・親猫が健康的に過ごしているか、愛情を持って繁殖しているかを確認することが大切です。
犬や猫を迎える方法に正解はある?

犬や猫を迎える方法に、絶対的な正解はありません。大切なのは、自分が何を優先するか、何を受け入れられるかを考えることです。
「特定の犬種・猫種を飼いたい」という希望があるなら、それは否定されるべきことではありません。ライフスタイルに合った犬種・猫種を選ぶことは、むしろ責任ある選択とも言えます。
ただ、その子がどこから来て、その背景にどんな現実があるのかは知っておく必要があります。
🤔 考えてみよう
自分のライフスタイルに合った選択は何か、時間的・経済的に余裕はあるか、健康面での不安に対応できるか、長期的な視点で考えられているか。これらを自分自身に問いかけてみましょう。
迎えた後の責任|お世話・経済的負担・覚悟

どこから迎えても、犬や猫の命を預かる責任は同じです。
日々のお世話(例)
経済的な負担(例)
長期的な覚悟(例)
☝️ 忘れてはいけないこと
犬や猫の寿命は10〜20年。その間、あなたの生活は大きく変わるかもしれません。引っ越し、結婚、出産、転職… どんな状況でも、守り続けられるのか。
どの方法で迎えるかよりも、「迎えた後にどれだけ愛情と責任を持って接するか」の方が、もっと大切です。
< 参考記事 >
犬や猫を迎えた後は、健康管理や季節ごとのケアも重要になってきます。こちらの記事では、熊本の気候に合わせた具体的なケア方法や災害時にペットを守るための備えを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
それぞれ、自分に合った選択を

この記事では、保護犬、保護猫・ペットショップ、そしてブリーダーから迎え入れることについて、それぞれの現実を伝えました。
どちらを選ぶかは、あなたの価値観やライフスタイル、そして覚悟によって変わってきます。
大切なのは、目の前の「かわいい」だけで決めるのではなく、その背景を知り、自分で考えて選ぶこと。
そして、迎えた後は、その子にとって最高の家族になること。
それが、どんな選択をした人にも共通する、最も大切なことです。




