第2回「猫の働き方改革」~”寝る”ことはサボりではないのだ~

猫の国から来た編集長

編集長のニャロウである。
最近、人間界では「働き方改革」なる言葉が流行っているらしい。
だが吾輩からすれば、ようやく気付いたか、という話である。
なぜなら猫の国では、”寝ることこそ最高の生産性”とされているからだ。

猫の国の働き方:7割は睡眠、3割はごはんと毛づくろい

猫は1日平均14~16時間眠る。
中には20時間寝ている猛者もいる。
だがそれを”怠け”と呼ぶ人間がいるのは、少々浅はかだ。

寝ている間、吾輩の体内では大規模な会議が開かれている。
筋肉は修復され、記憶が整理され、夢の世界では明日の狩りの計画を立てる。
つまりーー
寝ることは、未来への準備会議なのだ。

人間たちよ、「寝てる時間=ムダ」と思うなかれ

吾輩は編集部のデスクで昼寝をしているが、
そのたびに記者たちが「編集長、また寝てる!」と笑う。
まったく失礼な話である。

寝ながら、次の企画を練っているのだ。
たとえば「犬社会の外交問題」や「カリカリ味の格差社会」など。
起きる頃にはすでに見出しが浮かんでいる。
“ひらめきは眠りの中から生まれる”、これは猫界の常識である。

猫式”ワーク・ライフ・スリープ”バランス

人間はよく「働きすぎて疲れた」と言うが、
吾輩から見れば、”寝不足が原因”であることがほとんどだ。
寝ない脳は、良い判断をしない。
寝ない心は、優しくなれない。
結果として、撫で方も雑になる。これは非常に困る。

だからこそ、吾輩は提唱する。

1日3回、短くてもいいから昼寝をせよ

これは単なる休息ではなく、再起動の儀式である。
猫の国では「眠る=アップデート」なのだ。

編集長のまとめ

「サボりではない。再生である。」

働き方改革の真の目的は、”時間を増やすこと”ではない。
“心を戻す”ことである。

今日も吾輩は、記事を書き終えたあと、
デスクの上で堂々と昼寝をする予定だ。

ーーなぜなら、次の原稿のインスピレーションは、
夢の中でしか降ってこないのだから。

次回予告:

「ごはん問題にみる愛の不均衡」~なぜ人間は自分のごはんばかり豪華なのか~

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